東伊豆の海岸線をスイスイと走り、下田市を経由して目指す「子浦港」へは早朝5時に到着しました。出港まで1時間、当然ですが「遅れて来たアオリキング」つ〜ことで港周りをチェック。
(雄大で素晴らしいロケーション。伊豆七島と似ていませんか)
同行者は穏やかなス〜さんと、横浜エスニック系巨大レストランのM上くんの2名。ふたりを堤防に残し…最近、オイラの悪い癖?「階段マニア」の心にズキンとくるツウ好みの石段を発見。
階段マニアの悲しい性で、美しい階段を見たら「登らずにいられません」
当然、せっせと昇る訳ですが登山に不似合いなエギングロッドを手に…知らない人が通りかかったら(誰も歩いてる訳がありません)変ですよね。
階段は「素材」「傾斜度」「高さと幅」で[美しさ]が決まります。
な〜んて、駆け出しの階段マニアですから「急こう配」「間隔の広い」プロの好む階段は尻込みですけど(笑)
ダイエットの努力がいつしか筋肉マニアになり、足腰鍛えるために「階段フェチ」になったとさ…チャンチャン。
鳥羽丸に乗り込み、10年振りに大船頭と再会。
(名船頭、石垣さんと久しぶりに再会でした。元気でひと安心でした)
かつてTV取材を受けるほどの「カジキ突きん棒漁名人」の石垣船長。腕のいい「海の男」だ。
心が通じる。船長から聞く話はすべて「勉強になり栄養となって蓄積」だ。
自然の読み、海の仕組み、当然ながら「潮の動きと小さな変化」は見逃さない。さすがに一流の漁師である。
酒を飲まなければ「凄腕船頭」とは地元の漁師たちの評価でした。
(SWルアーマンなら全員が興奮するナブラ。鳥の攻撃を恐れていたら釣れません)
朝はサラシのヒラスズキ狙い。寸分狂わない自慢のキャスティングで一発必中(これが原田のウリですから...)。なんて目論見は港を出た途端に萎みました。
波がない、風がない、ウネリもない。さらに濁りもない。まつにないないづくし。ヒラスズキに最悪の条件です。でも、とりあえずテストロッドのフィーリングでも…
それに前日、RISEで買った? 「セルテートハイパーカスタム4000」の初オロシです。
でもね、TVや雑誌で「ヒラスズキに最適のミノー」と宣伝、大高店長まで感化され「いいですよコレ!」と太鼓判の○○○○○○シンキングは「テールから沈み」「泳ぎだしは遅く」「泳ぎのキレはゼロ」、評論以前に問題外の駄作。気分上々だったのに「瞬間的に不機嫌になりました」
世の大半がこのミノーが素晴らしいと褒めても、オイラは「ゴミ箱に捨てます」ね。ほんとTVや雑誌(広告絡み)や評判とはナンなんでしょうか?
まっ「あ〜これが良いんだ」と納得しちゃうユーザーもどうかしてます。自分で「しっかり判断」しましょうね。
それに引き替え、無名に近い「シュガーミノー125F」は仕上げは美しく艶めかしい泳ぎ。
飛距離も飛行姿勢も抜群。惚れました。でも雑誌に登場しないので評価が低いようです。おっかしいよね。
老舗の「K-TENブルーオーシャン」は期待どおり。誰もが納得の総合力があり嬉しくなりました。
無線から「カツオとキメジのナブラが…」と連絡が入りそれっ...全速前進。鳥羽丸の小さい船(磯周りに便利)なので、気持ちと裏腹でなかなかポイントに到着しません。
伊豆半島の先端と神津島の中間点で「もしかして聞き違い?」で、再度、携帯電話で尋ねたら南と西をすっかり間違えていたようでした。
な〜んて、この直前にドラマが起きました。全速前進をしていたら大きな潮目で「ザッブ〜ン」えっ、ナニ。再度、ドド〜ンとカジキがジャンプしました。
「階段を見あげ」て胸を熱くするオイラ(笑)と一緒で、石垣船長は空飛ぶカジキを見たら熱〜い昔の情熱がこみ上げてきたようで「150kgはあるクロカワカジキだ」と言いつつ、急激にエンジン出力を抜いた為にエンスト。
ここから予期せぬ「プチ漂流」が始まりました。
大型タンカーや貨物船の航路でエンストはかなり危険。つ〜か、日頃鍛えた「泳力」が初めて役立つ日かも(笑)
岸まで目測15マイル。
クロールで泳ぐといったい何時間、いったい何カロリーの消費かな? ス〜さんはおもむろにシャツを脱ぎだし優雅に「甲羅干し」。けっこう見た目どおりの太っ腹じゃん。アレ、ジュゴンに甲羅はありませんよね〜(笑)
(遭難したら迷わず「月見とろろ」でしょ。ほんとうかな?ナンの根拠もない原田説です)
さらに呑気なのがM上くん。
こんな沖合いで、おもむろにジギングタックルを取り出し、メタルジグをセットしてせっせと軽やかジギングを開始。ナニを狙っているのでしょうか。
つ〜か、このお二人に「遭難」の実感はありません。「危険」で「辛く」て「苦しい」近未来像が見えないようです。
(呑気なジュゴンが船内で寝ていました。目測100kgの大物です)
呑気なジュゴンとノーテンキジギンガーに脇目もくれず、船長は「機関室で黙々と修理」をしていました。(手伝う気持ちがないのかな〜)
で、オイラはと云えば「トップを投げまくり、カジキ狙い」あれっ、二人と変わりませんね(笑)
ヒューズを手作りしてブルルン。
プチ遭難からの解放感、嬉しい感動もないまま、ナブラのポイントへ全速前進。頼むから「進行方向でカジキが飛び出しません」ように!
(まるでペットの海鳥って感じでしょ。優しい原田と記念撮影パチリ。先祖は恐竜、ミズナギザウルス?)
凄いナブラ。水面が沸き立ち、ミズナギ鳥が水面に刺しまくって捕食。そしてすぐさま飛び立ちを繰り返していました。
(いくらGIGに騙されたからって、そんなに噛みつくなよミズナギドリくん)
水鳥の「タッチアンドゴー」
ナブラの範囲は500m四方。いったい何匹のカツオとキメジが居るのでしょうか?気分はハイ。心が踊りました。
ベイトは厄介なことに「イワシ」ではありません。半透明な3cmのシラス追い「水持ち」状態でした。
シラスを追っているとミノーもジグもポッパーもペンシルもナニも役に立ちません。
八丈島のカツオでも、柏崎のイナダ、ワラサでも、こうした時の切り札は「ミノージグGIG」の見えない効果作戦で、水面のチョンチョン引き。この必殺パターンの第一発見者はクーニーズの西野さんです。
(鈴木さんが釣ったカツオ。3kgあるのになぜか小さく見えますね)
早速試したら...え〜不発?そっか、オイラは珍しくスナップをGIGにセットしたからだ。音はうるさく、シルエットは大きく、これが釣れない原因でした。
(RISEマニアの方しか知らないテスト品のRISE&KIMI'S 88-MLは最高でした。世界一かも?八丁味噌?いえ、手前味噌)
ロッドはテスト品のRISE&KIMI'S 88-ML。24tマテリアルで粘りがあり、軽くて扱いやすく飛距離もばっちり。もち感度も抜群です。
ちなみに83-MLの方がボートに最適みたい。あっ、シーバスとエギング用のテストロッドでした(笑) ご期待下さい。欲しくなりますから...
このロッドは石垣船長もお気に入りの様子「販売開始になったら持ってきてくれ」とのことでした。
カツオの走りに耐え、口切れもしない。そしてGIGは彼方まで飛ぶ。キャストからファイトまでの一連動作を見ていたら自分が欲しくなったようです。プロの見る目はじつに正しい(大爆笑)
実釣の繰り返しの中からの「回答」としてロッド作りをします。
数は少なく、半ハンドメイド的な国内製作ですが、どんな名竿にも負けないポテンシャルを秘めた最高傑作をリリースします(これがRISEオリジナルの伝統。エッヘン)
(綺麗なカツオでしょ。なんと今の時期でも脂が乗って美味しいそうです。船長が晩ごはんに食べたいと...)
釣れたのは3kgのキメジと2〜3kgのカツオ。
リーダーの不備か? 人生初5回もリーダーブレイク(泣)。キメジ2匹、カツオ2匹はキャッチしましたよ。
(キメジのほうがアクティブで、バイトも派手。口閉じファイトでバレも少ないのが特徴です)
他の乗船者ですか? ス〜さんは3連続バラシ。M上さんもバラシ。ロッドが強くドラグも強く、すべて口切れでした。
で、ス〜さんは大胆攻撃に変更でした。
エギング用のシーボクサー&PE0.8号の組み合わせで…細いライン、精細なファイトでバラシは少ないもののファイトタイムが長くて。
(ス〜さんの釣ったキメジ。なんとエギングタックルでの釣果です。0.8でも釣れます)
ス〜さん3kgキメジ、3kgカツオをゲットしました。すっげ〜嬉しそうな顔でニコニコ。この笑顔のまま「M上くんはどお?かな」痛〜い傷口にタバスコをふりかける会話です。
(M上くんの泣き顔。二枚目がどうしたことでしょう?傷口が痛いのかな...)
この言葉から結果はおよそ予想がつきましたよね。じゃ、釣り場でM上くんに会っても「西伊豆、カツオ」のキーワードに触れませんよう。突っ込み禁止ですよ。泣きますから。
帰路、潮目でシイラ発見。ふふふ。
次回はRISEのお客様で「乗り合い」企画。7月上旬の水曜日、鳥羽丸です。もちろん…その前にRISE大高まで連絡ください。
既にM上くん、竹中くん、ス〜さんは申し込み済み。その他何人かが検討中です。引率は鬼軍曹「湘南のブートキャンパー?」原田佐敏。(元気オヤジ、世界第3位(笑)です)
ちなみに元気オヤジランク、栄えある第1位は飛行機から落ちても絶対死にましぇ〜ん、ダイハードの「ブルース.ウィルス」さんで、2位はブートキャンプの「ビリーブランクス」さん。
3位は「どんなに努力しても痩せない忍耐強〜い肉体」の持ち主、原田佐敏(笑)でしょ。ウソです。
(無料の日焼けサロン鳥羽丸。デブオヤジたちのアイドル原田の裸体です。見るに堪えません?)