2006.05.23 Tuesday
近年大流行のマグロルアーゲームについて!!
大物ルアーキャスティングの遠征派にとって、究極のターゲットはGT(ジャイアント・トレバリー)だ。マグナムポッパーやペンシル目がけて、GTが水面を割ってバイトする瞬間を目撃したら血圧は軽く200まで跳ね上がる。(命の危険を感じるほどの興奮)ファイトも凄まじく、気を許せば、海中に釣り人もろとも引き込まれてしまう牛力は圧巻。馬力なんて生やさしいもんじゃない。 10年前のタックル(ナイロンライン)とテクニックでは20〜30kgをやっとキャッチできる程度だった。しかし、近年はPE8〜12号で40〜60kgが楽々とキャッチされている。スッゴイ進歩に驚くばかりだ。GTの魅力は視覚刺激。メッキやシイラのトップゲームの超々スケールアップ版と考えれば理解できるだろう。このバイトを一度体験したら「麻薬中毒患者」まっしぐら。ある意味「財政の危機」を感じるかも? 一方、ジギング遠征派はカンパチ、ヒラマサ、イソマグロ、キハダマグロを狙う。カンパチ、ヒラマサで20〜30kg、イソマグロ、キハダマグロは20〜50kgがターゲットだ。とてつもないモンスターイソンボ(100kg)も釣れたりするが…普通の体力ではキャッチ不可能かな。 このジギングは水中のイメージ(根の位置、ルアーの動き、誘いと魚の反応)をいかに「鮮明に頭の中に描けるているか?」が腕の差。もちろん超大物とのファイトは経験値の差が大きいけど。 日本を代表する「大間のクロマグロ」。このマグロがミノーやペンシルベイト、メタルジグの水平リトリーブで釣れて話題になったのは10年前で、キハダマグロがトップゲームで釣れるようになったのもこの頃だ。とくに沖縄、久米島や宮古島のパヤオ(浮き漁礁)では5〜20kgが比較的簡単に釣れた。(現在も絶好調続きです) 5年前まで「遠征のトップゲーム」と言えば、専門誌もTVもGTが中心だったのが、最近は「ツナ」に移行している。人気の原因は釣り場の「地域差」だろう。沖縄のパヤオで釣れるキハダマグロが移動するのか? 九州宮崎沖、四国の高知沖で同じサイズが釣れてしまう。 紀伊半島はキハダも釣れるがクロマグロもトップで釣れている。黒潮の流れに乗り北上して八丈島のパヤオでも、さらに近く大島や利島でも釣れまくるのだ。10kg未満のキメジサイズなら相模湾シイラの外道??、駿河湾でも数多くヒットする。 また、日本海側では対馬海流に乗って移動する。クロマグロは佐渡島沖、飛島、九六島へと北上して大間へ回り込む。大海原に浮かぶ島は超デカなパヤオの役目をして移動中の休憩ポイントになるようだ。 ここ数年、伊豆沖では「キハダマグロのジギング」が盛んでファン&マニアも多く「人気沸騰中」である。今年も4月から20〜35kgがポンポン釣れまくった。リグの進化がスゴイ。「リーダーの太さと長さ」が変わったのだ。 結果は顕著で100lbリーダーはバイトがゼロ、80lbならポツポツ程度、60lbを使うとビシバシ。長さも5ヒロ以上の方がバイトは多いようだ。ちなみにメインラインのPEは3号が基準になっている。4〜5号を使うと潮に流され過ぎるのが理由らしい。 細いリーダーはリスクも多い。ランディングのワンミスでブレイク。ジグがキハダの歯に触れたら瞬間にブレイク。ただ、いくら潜られても障害物の根ズレはなく気持ちに余裕が出る。今後、さらに研究が進むとメタルジグのウエイト、形状(水中漂い作戦がいいようだ)も変わるはずだ。 一方「キハダマグロのトップゲーマー」はさらにスゴイ勢いで増加中。GTからの移籍組も多く、ファンはさらに増えそうな勢いだ。キハダはけっこう神経質な面もあり、船のエンジン音が近付くと口を使わない。ボコボコと水面を跳ねまわるキハダに向かって船を走らせると「シーン」と静まり返ってしまう。 やはり接近戦には細心の注意が必要だ。神経質な時こそ、なるべく遠くからのアプローチが有効になる。そのため、今迄の常識的なマグロ専用ロッドは7〜8ftだが、最新バージョンは9〜9.6ftと長く作ってある。リフトパワーではショートロッドが有利だが、バイトする距離に到達しなければ「ゲームのゴング」は永遠に鳴らない。 ロングロッドの飛距離は今までのショートロッドとは「雲泥の差」。コーラルスターツナクラスは「今年一番売れているマグロ専用ロッド」なので、一度飛距離の差を体感して下さい。ビックリするはずです。ロングの欠点になる「リフティングパワー」もバッチリあります。 トップのツナゲーマーはやはり飛距離のペンシルベイト。BOB ARTS 製品「ボブチョッパー190 F」は実績も抜群でお薦め。そ、れ、と、ラフウォーターでマグロの浮きが悪いとき、北海道、東北のマグロで人気の強力ミノー「ザブラシステム15HD-S」が使いやすく実績も高い。 釣り方ですが、余程、高活性でないかぎり「ステイ」で「食わせ」に持ち込みましょう。ビシバシと首振りダンスをさせるより「テレテレ&ステイ」が絶対に効きます。下からの突き上げバイトは迫力満点ですよ。マグロのハイスピードな「潜りと突っ走り」は魅力たっぷり。是非、みなさんも味わってください。 |