2006.02.24 Friday
ボートエギングが熱い
湘南平塚や伊豆伊東で、今現在、キロクラスのアオリイカが釣れている。だが…秋の伊良湖(赤羽根)と比較したら釣りやすさは「雲泥の差」だった。 2月4日(土曜日)、「エギングの帝王」野呂兄と伊東の加納丸さんに出かけた。この釣り船は午前がヒラメのエサ釣りで、午後がアオリイカのエギングになる。(前日までの予約乗り合いなので事前にチェックが必要) 真冬2月の水温は低く、伊豆でも13〜14度しかない。しかし、さすがは野呂、そんな状況でもチョチョイと簡単に釣ってしまう。いくらマネても結果に結びつかない原田。晴れ時々大雪の中、野呂のやり方を本気でコピーしたのに… 結局この日の釣果は、乗船者4名で野呂が3バイ(750〜1000g)、老夫婦が2人で4ハイ。なんとボウズは原田だけ。(この模様は3/15「ソルトワールド」ウォークイン日本列島に掲載予定) 悔しい。ボートエギングでボウズなんて… 翌日は野呂弟、塩川さんを加えて4名でリベンジ釣行となった。前半戦を終えて、野呂兄1、塩川さん2、野呂弟2。な、の、に、原田にはアタリの「ア」もない。ヤバイ。胸が痛い。誰も口をきかない。痛い沈黙の時間がつづく。船長なんて目も合わせてくれない。普段でも人相は強面なのに…この時はよっぽど「怖い顔」になっていたのだろう。 こんな結果で連載なんてできるのか? 悪いときは「最悪なこと」ばかり考えてしまう。こういうときはリグの作り直しで暗い気分を入れ替えるべきだ。すべて心の問題なのだ。 やっときた。釣れた、釣れた。嬉しい! 500gでもサイコー! 1杯ゲットで同船者の気持ちも一気に明るくなった。もちろん船長も…パッと明るい表情に。続けて500gを1杯追加。釣れなかったときと釣れたときの差は…心の余裕による「ステイ時間の差」だったようだ。で、ラストにナイスサイズ1.4kgもゲット。やはり「釣り人は心の余裕が大事」ってことだね。 結果は4名仲良く3杯ゲットで合計12杯。帰りがけにオマケでマルイカも釣れた。感想は「ほっ」のひとこと。 この2日間のアルバムはこちら。 翌週の土曜日は、地元湘南で庄治郎丸さんのアオリイカ乗り合いに乗船した。船長はヒカルちゃん。やけに気合いが入っている。この状態は危険だ。「気合いの空回り」が怖い。案の定、やっちゃいました。大磯、二宮、国府津沖の20mを丹念に狙ったがアタリなし。 そこへ無線で「江ノ島沖でアオリイカのバイト多数」という情報が入ってきた。焦って腰越沖へと走ったヒカルちゃん。なんとか釣れて原田もようやく1杯。 食いはシブイ。数も少ない。一番釣った人で3杯。乗船10名で5名がゲット。つーことは半分の方がボウズを味わった計算になる。ちなみに原田に無理矢理誘われた米村さん、アタリはあったもののボウズでした。申し訳ありません。まっ、この悔しさがあるから燃えるわけだし、この悔しさの後に釣れるからメチャ嬉しいのだから… これから春、水温が少しでも高くなれば可能性は大きくなる。アオリイカのボートゲームは昨年のTV 「フィッシングバム」で放送された伊良湖、赤羽根港で注目を集めた。今年はもっと流行るだろう。 ちなみにタックルだが、ロッドは野呂兄弟監修のエクスプレション EXGC-603Eが最適。小さく鋭くアクションさせ、アピールでアオリイカを釣るスタイルにはもってこいだ。ノリ重視のソフトティップとはコンセプトが全く違う。 ラインは PE 0.8〜1.5号。シンカーは8〜10号だが、潮の速いとき、水深のある場所では15号も使う。リーダーはフロロカーボンライン12〜16LBを4〜5m。エギは3〜4.5号まで使うが、3.5と4号が安定している。 シャクリのタナは海底から1〜2m上で、大きく強く1回シャクリ(このアピールでアオリイカを寄せる)、その後は小さく鋭くシャクリ&ステイ(5〜10秒間隔)を繰り返す。エギを躍らせ誘う水深(海底から浮かせる範囲)と、ステイ時間(踊ったエギの沈下でバイトを誘う)が重要となる。 ヒットエギの「カラーとサイズ」はパズルのような組み合わせ。素早くこのパターンを探し出すのが数釣りの秘訣かな。とにかく気むずかしい相手だから釣果に差がつきやすい。だからこそオモシロイんだけどね。さぁ、みなさんも挑戦してみよう。ジェット噴射のパワーは気持ちいいよ。 |